きまぐれ日誌

2025.11.10

自分の振り見て・・・

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があります。「反面教師」なんて言葉もあります。誰かの良くない行動を、自分はしないように戒めて自分を良くしようという考えです。

自分自身を客観的に見るということは特にお子さまではなかなか難しいと思います。だから周囲の人の良い行動は真似をし、悪い行動は慎むというのはとても良いことだと思います。

でも私の場合は人の振りよりも自分の振りの方がインパクトがありました。それは中学校の卒業の時に卒業証書を受け取る場面でした。自分では颯爽と歩いて格好良く受け取ったつもりでいたのですが、その後友人が当時8ミリビデオで撮った映像を見せてくれた時のことです。自分の歩く姿はかなり下を向いていて、何か落ちてないかな~?と探しながら歩いているようでした。「うわ!格好悪っ!」自分はこんな歩き方をしていたのかとショックでした。

それから鏡を見ながら、普通に前を向いて歩く場合の目線の高さを確認してみると、自分の感覚では水平よりもやや上くらいを見ながら歩くくらいでちょうど良いことがわかりました。自分の姿勢を正す良い機会になりました。当時は自分の普段の姿を映像で見るチャンスは多くありませんでしたが、今はスマホで簡単に動画が撮れますので、お子さまの気になる姿勢や行動があったら自分の目で見せることが一番効果的かもしれません。

ただ、人の振り見て失敗したこともあります。これも中学生の時、電車でそれなりに混んでいるのに足をガバッと広げて2人分くらいのスペースを取って座っているお兄さんがいました。こんな迷惑な人間には絶対になるまいと思って、それから膝をピタッとくっつけて座るようになりました。はい、お察しの通り、その格好はあまり男らしくないというか、あまり見栄えのいいものではありませんでした。我が振りを直すときは適切な大人の助言もあるとなお良さそうです。

TOPへ戻る