最近百日咳の流行の話題が報道されており、ご心配なさっている方も多いかと思います。
もともと0歳~1歳で5種混合ワクチン(去年途中までは4種混合ワクチン)を4回接種するため、その中に百日咳のワクチンが含まれておりますのでその時期のお子さまは百日咳に対する免疫は強い状態と考えられます。
問題になるのは、①接種し始めていない2ヵ月未満の乳児、②予防接種を受けていないお子さま、それから③年長~若年成人くらいでワクチンによる免疫効果が薄れてきた方、ということになります。
日本小児科学会では③のケースを予防するため、就学前の年長さんの年に百日咳が含まれる3種混合を、また12歳の2種混合の定期接種を同様に3種混合に置き換えることを推奨しています。
そうすることで百日咳に罹るリスクを下げることができます。しかしながら、現時点ではこれは定期接種として国に認められておりません。そのためご希望の場合には自費での任意接種ということになります。
これまでは当院でも定期接種外の自費接種となるため積極的にお薦めしておりませんでしたが、3種混合ワクチンはご用意できますのでご希望の方はご相談下さい。